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北海道の中でも特に豪雪地域として知られる新篠津村。
厳しい自然環境の中で、早川さんの有機メロンは栽培されています。
平成4年頃から、農薬や化学肥料を使用しないメロン作りを目指すようになり、平成10年に全国でも非常に珍しい
メロンでの有機JAS認証を取得しました。
当時は連作障害や病害虫の被害が相次ぎ、苦労の連続でしたが、失敗の経験を積み重ね、一年ずつ技術を高め今では安定した
高品質のメロンを毎年出荷しています。
早川さんがメロン栽培で大切にしていることは「自然観察」。
一般的には、栽培ハウスの周りは作業性を高めるために草刈をきれいに行います。
しかし早川さんのハウスの周りには雑草がたくさんはびこっています。
なぜかと聞いてみると、日照りの続いたある年、水不足で地域の作物が大ダメージを負ったことがあったそうです。
しかし、早川さんのメロンはあまり被害がありませんでした。
なぜだろう?と考えてみると、その年は農作業が忙しくて、ハウス周りの草刈まで手が回らなかったからではないか?
と思い当たりました。
結果的に草刈りをしなかったことにより、表土の乾燥が軽減され、圃場全体の湿度が保持されていることに気付かされました。
メロンの状態だけを観察するのではなく、圃場全体の植物の状態を観察することが大切だと早川さんは仰っておられました。
早川さんは26歳の時、新篠津村で120年続く農家の4代目として家業を継承。
高値で取り引きされている「夕張メロン」に着目し、ハウスメロン栽培に挑戦しました。
しかし、3年目から連作障害が発生し、ツルガレ病によりハウス1棟を全滅させてしまいました。
同じ圃場で栽培ができないことは、コスト、労働力が嵩みます。
コストが掛からない栽培方法を必死で勉強した早川さん。
そうして出会ったのがEM(有用微生物群)技術でした。
虫が出たら諦めようと思ったという独自の栽培方法は、2年目からも好成績が続き、年間同じ栽培の仕方を繰り返しています。
虫は、ハウスの周りに草を生やし、刈り取るタイミングを誤らなければ1割程度の食害ですむ。
葉ダニが出ても糖度は落ちない。うどん粉病は収穫するまでは少し出るくらいで、収穫するといっぺんに出てくる・・・。
科学者のような観察と洞察力で独自の栽培方法を考え実践してきました。
〜自然の力がメロンの連作を可能に〜
自然にはその土地の風土にあった作物を立派に育てる力があり、生命を育てる偉大な機能・能力があることを学び、自然に
委ね、自然に対する畏敬の念を持って農業に接してきた早川さん。賢者共通の謙虚さが伝わってきます。
自然に打ち勝つのではなく、観察を楽しみ、どんなことも受け入れ、明るく前向きに捉えて自然の中で共存する姿勢が、メロン
の連作を可能にしたのだと思います。
メロン栽培で重要な役割を果たしたEM技術。
「有用な微生物の固まりであるEMを大量に使用したことで、泥炭層に含まれる有機物がどんどん分解していって土中の栄養素の
バランスを整えられたのだと。EMが効いてくると、土壌が団粒化してきて水はけが良くなり、微生物が住みやすい環境になったと思います。」
と教えてくれました。
そんな早川さんの栽培方法を新篠津村・農家さんたちも賛同し、EM活性液を作る装置のある「新篠津クリーン農業推進センター」を
平成6年に立ち上げ、早川さんはリーダー的な立場として村をあげての有機農法を推進しています。
北海道・新篠津村 早川さんの有機メロン (品種:ルピアレッド)
【88478】約1.5kg x 2玉 5,580円
【88479】約1.3kg x 5〜6玉 10,800円
※出荷時期:7月上旬〜7月下旬
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