自然農法を護(まも)りたい
〜石川県小松市 護国寺生産グループ〜


石川県産のコシヒカリはリピータも多い人気のお米。

生産しているのは「護国寺生産組合」の皆さん。

本来、生産している地域名は「五国寺」と書きますが、地域の自然農法を護ろうという願いを込め「護国寺生産組合」と名付けました。




農法の意義を伝えるためにも品評会でも評価を受けたい。

護国寺生産組合は、結成以来農法を頑なに護るだけではなく、貪欲に美味しさへの探求してきました。
その甲斐あって、グループのメンバー全員が食味コンクールでは上位受賞を経験しています。
おいしさと安心がその人気の秘密かもしれません。



雨にも負けず。



今年は梅雨時期の長雨による日照不足が心配されていますが、発育は順調のようです。
自然農法の稲の適応力の高さが一因しているのかもしれません。

訪れた、梅雨明け直前の稲は、夏を目前に太陽の日差しを待って、光合成の準備をしているように感じます。



雑草にとっても日照不足だよ。

「今年は雑草が思ったより少ない。雑草にとっても日照不足なのかもしれないね」と話す、グループリーダーの竹村さん。
例年と気候が違うからといってマイナス面にのみ意識を向けるのではなく、全体の様子を観察する農家さんの冷静な目線に感銘を受けます。

この地でもカメムシが多発し、天然由来の忌避剤を使用したり、田んぼの周りの草を刈って、雑草から稲に飛来しないようにしていました。
農薬の使用に比べれば、手間もかかるし、被害も発生します。それでも自然農法を継続するのは、地域の農業を護ろう!という初心が常にあるからです。
グループの皆さんが護りたいと願っているのは、地域の農業と、そして食べてくれるお客様の健やかな食卓です。

自然農法歴25年の竹村さんをはじめ、ベテラン揃いの皆さん。お忙しい中、取材にご協力頂きありがとうございました。


■生産地:石川県小松市
■生産者:石川県護国寺生産グループ



 

 

 

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