桃の生産量日本一を誇る山梨県笛吹市。

化学肥料を使用しない土づくりに励む、宇野学さんの桃農園を訪れました。

「ピーチライン」というドライブコースがあるほど、この地域には右にも左にも桃の果樹園が広がります。

3月には華麗なピンク色の桃の花が満開に咲き誇り、その景色は、まさに桃源郷。

笛吹市を含む山梨県峡東地域(笛吹市・山梨市・甲州市)は、伝統的な果樹栽培技術を中心に、ワイン産業、加工産業、観光産業
と融合した独特のシステムが評価され、平成29年に全国で15地域しか認定されていない「日本農業遺産」に認定されました。



糖度の高い果樹の栽培には常に病害虫の問題が付きまとい、桃の栽培は最も難しい果物の一つとされています。

宇野さんの農園でも、果樹の様子をよく観察し、農薬の使用は必要最小限となるよう努力していますが「農薬ゼロ」ではありません。

いつか、自然環境に適した、自然農法の桃を生産することを目指しています。

そのために宇野さんは、「土づくり」を15年以上続けています。
植物性堆肥を中心とした土づくりを続け、今では化学肥料のような即効性のある肥料を必要としない農場となりました。

除草剤も使用しないので、農園には雑草が繁茂し、小さな生き物が息づいていて、土は一年を通してしっとりとしています。


収穫期直前に桃の樹を見せてもらいました。

近づいてみると、意外にも樹の周りには、桃がいくつか落ちていました。
「自然に落ちちゃうんですよ」と宇野さんは言います。

なんだかもったいないなあと思って見ていると、これは「自然摘果」という果樹の生理現象だと教えてもらいました。

「桃にも落ちる桃と落ちない桃があるんです。これって役割なんじゃないかなあと思うんです。
落ちる桃は、落ちない桃のために落ちるんです。
落ちなかった桃は落ちた桃の分まで果樹からの栄養を受けて、種を繋げようとしているんじゃないかなあ。

だから、落ちた桃は拾って食べても美味しくはないんです。
落ちた桃は肥料として活用しています。
「こういう桃を虫が食べてくれるといいんですけどね。」

桃の国内生産量の約3分の1を生産している山梨県。
その激戦区において、2015年には、県の品評会で県知事賞を獲得しています。



【山梨 宇野農園 桃の詰合せ】
5〜6個入 4,600円
 9〜12個入 8,000円

取扱期間:7月上旬〜8月下旬


※農薬節減 化学肥料・除草剤不使用
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※出荷時期によって取扱いの品種が異なります。
 以下の品種を時期に応じて出荷いたします。
 品種の指定はできませんのでご了承ください。